アニメ映画もちょうどやってるけど、それを知る前にたまたま購入していた本。
あらすじ
不登校の同年代の少年少女7人が集められた不思議な城。”オオカミさま”と呼ばれる少女は彼らに告げる。「鍵を探せ、そうすれば何でも願いを1つ叶えてやる」与えられた期限は来年の3月30日まで。鍵は見つけられるのか、それとも――
感想
ラノベと言われてるように、読みやすい文体でかつ文章量が多くないのでサクッと読める。不登校の描写に関しては、切っ掛けや初期の気持ちは感情移入できるんだけども、再び学校へ行く切っ掛けになる部分はあっさりしてるようにも感じる。何もしなくてもそのうち戻れたタイプの子にみえるので、どうも共感しにくい。出てくる全員、良い子ちゃんなので、7人で派閥や喧嘩すら起こらないのがね。
トリックは下巻の早い時点で気が付いたものの、もう少し引っ掛けを多くしてくれても良かった。心情描写が複雑すぎないのと、人間関係がそこまで拗れたり変化することもないので、サクサク読み進められる一方であっさりしてる印象。もう少しミステリーよりのほうが好み。
とはいえ、謎も解き明かされ、各々の問題もスッキリと解決するので、ひっかかりは少ない。もっと若いときに読めば多くのものを感じられるのかもしれない。
まとめ
可もなく不可もないジュブナイル小説