プレイ時間
2021年7月頃に10日ほどでクリア。
最初のエンディング到達までで30時間くらい、そこから10時間の合計40時間でトロコンでした。
ゲームシステム
絵本調2D横スクロールステージ型アクションゲー。
そして色鮮やかで独特なビジュアルで繰り広げられるキャラやマップ。
5人の物語を知ることで、『オーディンスフィア』という物語の全容が見えてくる、というシステムですが、好きな順番にキャラを選ぶことはできません。1人ずつ物語を進めてエンドまで行くと別のキャラが解放されるという仕組みになっています。
HP回復や経験値は食材・食事で得られ、戦闘中でもモグモグとご飯を食べることにより回復ができます。この食事のアクションがキャラごとに異なっていて、ただ食べるという動作ではなく個性を出す仕草になってるのがポイントですね!メルセデスの指ペロリは性的なものを感じてしまいますね、えっちだ……。
戦闘
難易度はそれほど難しくないので、ボス戦もアイテムを錬金して惜しみなく使ったり、レベル上げすればどうにかなります。
また、5キャラそれぞれ戦い方が違うので、物語が終わるごとに戦い方もリセット。
メルセデスでシューティングゲーが始まったときは困惑しましたが、クリアしてみるとメルセデスのおかげで飽きなくて済んだなと思います。
使ってて楽だったのはオズワルドかな…。コルネリウスは使いにくかったです。
PS5でも敵やエフェクトが多いと処理落ちすることがありましたが、通常ならそれほど気になる場面はありません。
不満だった点は、奥義スキルの演出がしっかり作られているキャラと、手抜きのキャラの差が著しいこと!
なんでや、ベルベットちゃん可愛いやろ!
メルセデスやグウェンドリンは凝って作られているので、余計に納得がいきませんでした。もともとフィギュアでベルベットに一目ぼれしてプレイした作品だったので、この扱いには涙です。
ストーリー
5人の物語が時系列で複雑に絡み合い、一つの物語を織り成す様は見事としか言いようがありませんでした。よくわからなくなったら振り返れるシナリオチャートもゲーム画面にあるので、ストーリーを理解しやすいよう作られています。
中にはこいつとこいつは戦っただけで、知り合いですらないのでは?って関係のキャラもいましたけども……。それでも真エンディングで迎えたハッピーエンドは感無量です。
ただ、アクションゲーでやっぱり世界救えませんでしたエンドは「俺は…今まで何をやってきたのだろうか…」と努力が無になる気がするのでやめてほしいです。
あれだけベルベットが世界滅亡を阻止しようと頑張ったのに、やっぱり世界滅亡。そしてグウェンドリンとオズワルドにより再生エンド……。
オーディンスフィアの物語で、世界を、祖父を、兄を、恋人を、自分以外の他人を救うために動いてたのはベルベットのはず。真エンディングがあるとはいっても、呪いで幾千年もコイン集めをすることになるのは報われません。
世界再生は義姉の活躍による棚ぼたが大きいので、お互いしか見えてないグウェンドリン&オズワルドの2人がエンディングであっさり幸せになるのにモヤモヤ…。
コルネリウスなんてただのとばっちりで呪いをかけられて、ベルベットと一緒に幾千年もコイン集めですよ!それなのに誰にも怒らない!めっちゃ人格者!
もっととばっちりを喰らったのがメルセデス。
最初は頼りなかったのに、ストーリーを進めていくと彼女の成長が感じられて、ラストバトルでは物理的に手に汗握って応援してました。(主にコントローラー的な意味で)
それゆえに最終章はね…どの結末も悲劇でやるせなかったです。この子を幸せにしてあげられる方法はないものかと。
ベルベットが好きで始めたのでベルベット愛強めですが、ヴァニラウェアがグウェンドリン推してるからしょうがないとはいえ納得がいかなーい!
総評 ⭐⭐⭐⭐
物語重視な2Dアクションゲーなら太鼓判でお勧めできると思います。
価格もお安く、欠点らしい欠点もないので、気になる方はぜひ!
ベルベットちゃんを!