以前から書店の平置きでよく見かけてた
ので、買ってみました。2018年の新書大賞にも選ばれているので、妙な表紙が目に留まった記憶がある人も多いのではないかと。
公式の紹介ページはなかったのですが、光文社公式が運営してるnoteの紹介ページが公式ということになるんでしょうか。検索してもAmazonが一番上に出てくる昨今です。
超絶に憧れた本。|#私の光文社新書|光文社新書 @kobunsha_shin #note #コンテンツ会議 https://shinsho.kobunsha.com/n/n002e1bc99798
バッタについての本?いえいえ…
バッタの生態ではなく、バッタの研究者である著者のアフリカでのフィールドワーク史、といった感じです。
アフリカのモーリタニアへ渡り、現地語を喋らずになんとか現地でフィールドワークに繰り出し、友好的な助手たちにボッタくられながら、研究費をもぎとり、バッタ研究を続ける…というポスドクの物語。
ラノベ調な文体なので、大げさな言い回しに読みづらさを感じる人もいるかもしれませんが、それを越える面白さ、目新しさがありました。
非・先進諸国でのフィールドワークのやりづらさ、思い通りにいかない自然、現地人が良い笑顔をしているときはボッタくられてるとき、袖の下ならぬヤギの差し入れが有効、とか普通の研究ではありえないような出来事ばかり。でも、海外に行ったことがある人なら、うんうん、わかるわ、と思える部分もありました。
それと、ヤギ料理の描写がやたらと詳しくて美味しそうでした。
モロッコは行ったことありますが、ヤギ料理はまだ食べたことないので、未知の味に興味がわきます。
感想は……
現地人と金銭交渉するなら、個人同士でやりとりせず、事務所を通さないとボッタくられる。
なかなかこういう経験をすることはないでしょうけど、もしそんなことになったら肝に命じておこうと思います。